今回は、トイレの床が濡れるというお問い合わせでした。水漏れの修理をして後日にタンクレス便器に取替えました。トイレの床が濡れる原因を他にもご紹介します。
床が濡れていると驚いた経験はありませんか?何が原因なのかしっかり調査しないと大変なことになります。トイレの床の水漏れには、実はさまざまな原因が考えられます。
対処法も、自分で簡単に解決できるケースと、自分では対処しきれないケースがあります。
床の水漏れに気づいた際は、決して放置せずに、まずは、どこからの水漏れなのか、原因を調べて、早めに対処しましょう。
広島市|トイレの床に水漏れ・便器・タンク水漏れ・修理方法を解説
- トイレの水漏れ
- トイレの給水管から水漏れしてます
- 給水管のパッキン交換で解消です
トイレの床に水漏れしてます
タンクレス便器に取替え【TOTO GG】
【工事内容】
- 便器撤去
- 水道管移動
- 排水管移動
- 便器取り付け
- 内装工事(床CF)
トイレ・便器と床の隙間から水漏れしている
トイレのフランジとは、便器の排水管と床下の排水管を接続するための部品です。フランジ本体やパッキンが劣化すると隙間が生まれてしまい、そこから水漏れが発生することがあります。
ただし、まだトイレが新しいのに床に水漏れしている場合は、便器の設置不良も疑われます。フランジの劣化、設置不良どちらの場合もタンクや便器の脱着作業が必要となるため業者に依頼が必要です。
トイレ・床下排水管の劣化による水漏れ
トイレの床下に設置されている排水管に不具合が起こっているときも、床に水漏れ症状が発生することがあります。床下の排水管は長年使用することでどうしても徐々に劣化が生じてしまいます。サビや歪み、ひび割れなどが起こるとそこから水漏れが発生します。
排水管の耐用年数は一般的に40年程度と言われていて、劣化してしまった場合は交換が必要です。また、排水管のメンテナンスを怠っていることで付着した汚れや、トイレットペーパーを大量に使った、異物を落としてしまったことで発生するつまりが水漏れの原因となっている可能性もあります。
つまりの原因がトイレットペーパーなどのトイレに流せるものである場合は自分で解消できることもありますが、異物や長年蓄積した汚れによるつまりは業者に依頼して修理を行うのが安心です。
トイレ・タンクから水漏れして床が濡れている
トイレタンクと便器の接地面には、密結パッキンと呼ばれる部品が設置されています。このパッキンはゴム製のため劣化しやすく、縮んだりひび割れが発生することで水漏れの原因となります。
密結パッキンの交換にはタンクを取り外す作業が必要なため、業者に依頼するのが安心です。密結パッキン交換の簡単な流れや交換費用についてはこちらの『トイレタンクの下・便器の間水漏れ修理方法!密結パッキン ボルト』でご紹介しているので是非ご覧ください。
またタンク内の部品であるオーバフロー管が破損することによって、水漏れが発生している可能性も考えられます。オーバフロー管はタンク内に溜まった水が溢れないように調節するための部品ですが、折れて短くなると便器内に水が流れ続けてしまい、これにより便器に溜まりきらなくなった水があふれることがあります。
プラスチック製のオーバーフロー管は少しの衝撃でも破損してしまうことがあるため、掃除を行う際などは注意が必要です。タンクのフタを開けて見て、オーバーフロー管が破損しているようなら交換することで水漏れを止めることができます。
給水パイプから水漏れして床が濡れている
給水パイプはナットでタンクに固定されていますが、長年使用することで徐々に緩んで水漏れが起こることがあります。この場合は、レンチなどを用いてナットを締め直すだけで解決することができます。万が一ナット自体がひび割れている場合は、新しいものに交換してから締め直しましょう。
交換する場合はサイズが間違っていると取り付けることができないため、古い部品をホームセンターなどに持ち込んで実際に見比べて確認することがおすすめです。
一方で接続部分に設置されているパッキンが劣化している場合は、パッキンの交換が必要です。パッキンを取り出してみて、手に黒い汚れが付くようであれば劣化のサインです。
ウォシュレットから水漏れして床が濡れている
止水栓と給水ホースの接続部分に設置されているナットが緩むと、そこから水が漏れてしまうことがあります。ナットのゆるみの場合はレンチで締め直して対応しましょう。一方で接続部分に設置されているパッキンが劣化している場合は交換が必要となります。
作業自体は比較的簡単なためDIYに挑戦することもおすすめです。また、ウォシュレットのリモコン部分など、通常水が出るはずがない場所から水漏れしているときは本体の故障が考えられます。ウオシュレットの寿命は7~10年程度といわれていて、本体内部の部品が故障すると水漏れが起こることがあります。
便器ひび割れでトイレの床に水漏れしている
棚の上のものを取るためなど便器を踏み台にしてしまうと、重さに耐えきれずにひび割れてしまうことがあります。
また、便器の汚れを取る、つまりの解消方法としてお湯を使ったやり方が紹介されていることがありますが、熱湯を注いでしまうと割れてしまうことがあります。
便器に使用されている陶器は耐熱ではないため、お湯を使用したいときは温度に注意することが必要です。ひび割れが起こってしまったときは便器本体の交換が必要です。
便器の結露がひどくて床に水漏れしている
便器にたまった水と外気の温度差が生じることで、便器の表面に結露が発生することがあります。また、便器だけでなくトイレの給水管や止水栓からも、同様の理由で結露が発生することがあります。
床が濡れている原因が結露であった場合は故障ではないため特に修理は必要ありませんが、そのまま放置しておくと床材が傷んだりカビが発生する原因となり不衛生です。
排水接続管の水漏れしている
便器と床下排水管の排水接続管が経年劣化で水漏れしている。
トイレ・床の水漏れの直し方
トイレ床に発生する水漏れは放置しておくと床材の劣化や、階下の部屋への漏水発生の原因となることがあります。被害の拡大を防ぐためにもできるだけ早めに修理を行うことがおすすめです。
原因によってはDIYで修理できる場合もあれば、業者に依頼が必要な場合もあります。そこでここでは、トイレ床の水漏れの直し方をそれぞれご紹介します。
まずは止水栓を閉める
水漏れしている場所のトイレの止水栓をピンポイントで閉めることで、他の蛇口は影響なく利用することが可能です。ほとんどの止水栓はハンドルを回す(ハンドル式)かマイナスドライバーを使って閉めることができます。
トイレの止水栓がなかったり一般の方には見つからなかったりする場合があります。水漏れがひどい場合は家の水道メーターの元栓を閉めます。
(お住まいによって様々ですので、場所をご確認ください。通常は、水道メーターの前後に設置されていますので、水道メーターの検針時にチェックしているところにあります。)
通常手で閉開できますが、普段使われない場合は固くなりやすいためスパナ等のお手持ちの工具を使用します。ご注意点として家全体の水の供給を一時的に止めることになるので、他の場所でも水が使えなくなってしまいます。また、元栓を止めても元栓から下流にある配管の中にある水がなくなるまでは、水が漏れつづけますのでご注意が必要です(水道メーターの針が回っていない状態になれば、配管内の水がなくなれば止まります。)
あくまで応急処置ですが、落ち着いて状況を確認するためにもいったん栓を閉めてしまうのが有効です。
参考資料:止水栓や水道メータの位置と場所
トイレ便器と床の隙間からの水漏れ修理方法
- 1.止水栓を閉めて、タンクや便器に溜まっている水をすべて流す。流しきれない分は給油ポンプなどを使ってバケツに移しておく。
- 2.タンクに設置されている給水管を取り外す。
- 3.便器下の固定ボルトを外し、便器とタンクを別の場所に移す。
- 4.古いフランジパテをきれいに取り外し、新しいものに交換する。
- 5.便器をフランジの真上から取り付けて床に固定する。
- 6.タンクに給水管をつないだら止水栓を開いて水をタンクに溜める。
- 7.レバーを引いて水を流し、水漏れが起こらなければ交換完了。
オーバーフロー菅によるトイレ床の水漏れ修理方法
オーバーフロー管の劣化・破損が原因の場合は、新しいものに交換が必要です。DIYでも交換を行うことは可能ですが、タンクによってサイズが異なり、正しい部品が用意できないと取り付けに失敗してしまうため注意が必要です。
新しいオーバーフロー管は、インターネットショップやホームセンターで購入することができます。タンクのメーカーや品番をよく確認し、適当なものを選びましょう。
交換作業中にわからなくなってしまった、部品の選び方がわからないという方は業者に依頼して交換することも検討してみてください。
給水パイプとタンク結合部分の水漏れ修理方法
ナットが緩んでいるだけの場合は、モンキーレンチなどを使って締め直すだけで解決することができます。無理に締めすぎてしまうとナットが破損してしまうこともあるので、加減しながら行ってみてください。ナットを締め直しても改善しないときは、内部にはめ込まれているパッキンが劣化している可能性が考えられます。
- 【パッキンの交換手順】
- ※分解した際に水が漏れることがあるためバケツを置く、雑巾を敷いて作業を行いましょう。
- 1.止水栓を閉める。(ハンドルが付いていないときはマイナスドライバーを使用する)
- 2.トイレタンクと給水管を接続しているナットを取り外す。
- 3.接続部分の古いパッキンを取り出して新しいものに交換する。
- 4.ナットを元に戻し、止水栓を開けて水漏れがないか確認する。
接続管接続の水漏れ修理
排水接続管は、約10年程度で劣化が始まるといわれています。使用状況によって寿命が前後する可能性があるので、使用年数にかかわらず、不具合がみられるときは交換を行うことをおすすめいたします
まとめ:【広島市】トイレの床に水漏れ・便器・タンク水漏れ・修理方法を解説
便器交換のほかに、トイレの床に水漏れする原因と修理方法をみてみましたが、「少量の水漏れなら放っておいても大丈夫かな」と思う人もいるかもしれませんが、間違いです。
床に水がこぼれているケースなどは要注意で、こぼれた水がしみていき床を腐食させたり、集合住宅などでは下の階まで水が水漏れし、住民同士の争いに発展するケースもあります。
早期修理を心がけましょう。
「自分で修理ができる場合」と「自分で修理ができない場合」を見極めましょう!
DIYに慣れてない方が修理しようとすると、かえって悪化してしまう恐れがあります、症状が悪くなる前にできるだけ早く、水まわりの専門業者に【無料】の電話相談しましょう↓
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