この記事では突然トイレがつまって水が流れなくなったけどどうしよう?と困っている人に向けて、自分でできるトイレつまりの直し方の解説をしていきます。
専門業者にお願いして解決するのも一つの方法ですが、ラバーカップを使ったトイレの詰まりの修理方法などをを知っておくと、自分ひとりでも解消できることがあります。ぜひ参考にしてみてください。
【広島市】トイレのつまり修理方法・自分でできる対処法!
突然トイレの水が流れなくなり、ヒヤッとした経験がある人も多いでしょう。「おかしいな?」と思って水を流し続けると、かえって水があふれ出してしまいます。
さらに「このまま水が便器からあふれ出してきたらどうしよう」という危機感も加わります。
もし、自宅のトイレが1つしかない場合、自然に直るのを待つなんて悠長なことをいっていられません。この記事では、そんなトイレのつまりで困っている人に向けて、トイレのつまりを直す方法を紹介します。
トイレのつまりを自分で直せる場合・「時間をおくかラバーカップ」
トイレつまりを直すために時間をおく、といっても、具体的な時間がわからないといざという時に困ってしまいますよね。
トイレつまりを直すためには、どれくらいの時間放っておけば良いのでしょうか?
原因別に詳しく見ていきましょう。放置するよりもラバーカップを使えば簡単に直ります。
トイレの詰まり・4つの原因
トイレのつまりの原因には様々なものがあります。
異物を流してしまったというようなわかりやすいケースもあれば、本来水に流れやすいはずのトイレットペーパーがつまってしまったり、そんなものが原因でつまるの?というようなケースも。
小洗浄で大便を流すとつまりの原因になります。また、小便でもトイレットペーパーを使った場合は大洗浄を使いましょう。節水のために、ロータンク内にビンやペットボトルを入れるものよくありません。
ここでは、日常生活でついやってしまいがちな、つまりの原因について紹介していきます。トイレを使用するとき、間違った使用方法をしていないかチェックしてみましょう。
1. トイレットペーパーがつまった場合
どれくらいの量がつまっているかにもよるのですが、大体2〜3時間ほど放っておけばふやけて流れやすくなるケースが多いようです。
ただし、この目安時間はトイレットペーパーが日本製のとき限定になります。海外製は水で分解できない製品が多いため、ほぼティシュペーパーと同じだと考えて、放置するのは避けた方が無難です。
トイレつまりの主な原因であり最も多いと考えられているのが、実はトイレットペーパーです。
「トイレットペーパーは水に溶けるのにおかしい!」と思うかもしれませんが、一度に流す量が多いと紙が団子状になったり、まとまったりしてしまい、通常の水流ではしっかり溶けず、トイレつまりを引き起こすというパターンです。
また、粗悪品のトイレットペーパーは溶けるのに時間がかかることがありますが、こちらも大量に流すのはダメです。むしろ一般的なトイレットペーパー以上の注意が必要ともいえます。
というのも、一般的なトイレットペーパーは水解紙と呼ばれる水に溶けやすい素材で作られていますが、粗悪品の場合はそもそも水解紙が使われていないということすらありえるためです。
大量のトイレットペーパーを一度に流さないように気を付けることはもちろんのこと、溶けにくいトイレットペーパーを使う際にはごみ箱を使用するなど、流さないようにする工夫が必要といえるでしょう。
2. ティッシュペーパーがつまった場合
トイレットペーパーの次に多いといってもいいほど、トイレつまりの原因となっているのが、ティッシュペーパーによるつまりです。
同じような柔らかく薄い紙なので一見流せると思いがちですが、ティッシュペーパーとトイレットペーパーは実は別物なのです。
前述したようにトイレットペーパーは水解紙と呼ばれる水に触れることで繊維が分離する性質の紙で製造されているためトイレに流せるのであって、ティッシュペーパーとは使用している紙からして違います。
逆にティッシュペーパーは、水に溶けにくい性質を持たせるための加工もされているほどで、見た目の割にはトイレにつまりやすい紙であるといえるでしょう。
トイレットペーパーがないなどの緊急時には、ついティッシュペーパーを使ってしまうという人もいるでしょうが、やはりトイレつまりを避けるという意味では危険です。やむを得ずトイレでティッシュを使うことがあった際は、トイレに流さずごみ箱にまとめるなどの対応をおすすめします。
3. トイレに流せるお掃除シートなどがつまった場合
「水に溶ける」と記載があってもトイレットペーパーよりも溶けにくいので、大体半日〜1日程度そのまま様子を見てみましょう。また、放置する前に流したものは本当に水に溶ける製品なのかを再確認することが大切です。
水に流せる商品だと思っていたが実は違ったという場合は、放置していてもつまりが解消することはありません。商品の注意事項などを確認しましょう。
4. 排泄物がつまった場合
約1〜2時間ほど放置してみましょう。放っておくことで排泄物そのものが柔らかくなり、問題なく水に流せるようになる場合があります。また、排泄物がつまるようなときは、トイレットペーパーも同時にたくさん流していることが多いです。
1~2時間放置することによって、一緒に流したトイレットペーパーも水で分解され、全体のカサが減ることもつまり解消の要因となります。
トイレが詰まった時は、水をとめる!「あふれの予防」
トイレを流したら詰まって流れなくなった!トイレが詰まったら続けてレバーを押して流すのは危険です。高い確率でトイレの水はあふれます。まずは止水栓で水を止めましょう!
まずはトイレの止水栓を閉める
トイレの水漏れを見つけたらまずはトイレの止水栓をすぐに閉めるようにしましょう。トイレの止水栓はタンクの横の給水管に付いていることが多いです。
マイナスドライバーがあれば簡単に止水栓を閉めることができます。時計回りに回すことで止水栓を止める事ができます。
止水栓は水漏れの応急処置として水を止めたりすることができます。しかし、普段は使わないものなので、いざ探してみてもどこにあるのかわからないことがあります。
トイレの止水栓の場所は、床か壁の仕上げ面付近(給水管接続口付近)に設置されています。
止水栓が固くて回らない場合は、無理をせずに家全体の水道元栓(水道メーター)を閉めます。
注意:無理に回そうとすると、管をこわし、水漏れによる居宅への被害が発生する可能性があります。
家中の水を止める・一戸建て住宅の場合
家の駐車場、玄関横あたりにある量水器(水道メーター)と書かれたボックスがあります。この中のバルブかコックを閉めると家全体の水を止めることができます。
止水栓のバルブかコックを右に回すと閉まります。普通は手で閉開できますが、硬くなってる場合はクレ55などの潤滑剤を試してください。
アパート・マンションなどの場合
マンション、アパートなどは玄関などの横にスチール製の扉があり、これをパイプスペースと呼びます。その中に電気、ガス、水道の元栓(水道メーター)バルブが設置れています。
自己所有のマンションであれば玄関ドアの近くにあるPSボックスの扉を開けると、水道メーターの横にバルブハンドルが見つかります、バルブ止水栓となります。
自己所有でないマンションの場合は管理組合、管理事務所に連絡するほうがいいでしょう、一つ間違えればマンション全体の水が止まります。
アパートの場合、大家さんや不動産会社などにお問合せ下さい。
自分でできる「トイレ詰まり」をラバーカップで直す
トイレや流し台の詰まりに使うあの道具、ラバーカップなんですけど、使い方がわからないのですが?
見たことはあるけど、どうやって使うの?買っては見たもののイマイチうまく使えない!
こんな思いをしたことはありませんか?意外と知られていないのですが、実は「正しい使い方」があるのです。これを知っているのと知らないのでは大違い!
ラバーカップは大きく分けて3種類あります
和式用と洋式用があることを知らない人もいるでしょう。和式用と洋式用には形状に大きな違いがあるのです。和式用のラバーカップにはプラスチックの柄の先にゴムのカップがついています。
洋式用ではゴムカップ内にさらにゴムの筒がついています。これは、洋式便器の細い排水口にラバーカップが入るようにするためです。そうすることで、つまりを取りやすくしています。
流し・浴槽等の排水口用は比較的平らな面に開いた排水口に覆いかぶせて使うため、カップに出っ張りは付いていません。
ラバーカップを使用するときには、和式トイレには和式用、洋式トイレには洋式用をきちんと使い分けることが大切です。洋式トイレに和式用のラバーカップを使用するとカップの中に筒がないので、洋式便器内の小さな排水口にラバーカップが入りません。
ラバーカップはしっかり押し込んでカップ内を真空にし、強く引っ張ることが重要です。そのため、洋式便器に和式用ラバーカップを使うのは効果的ではないのです。
トイレの中の養生をしておく
ラバーカップを使用した際、便器内の汚水がはねて床を汚してしまうことがあります。作業前には、新聞紙やビニールシートなどで便器まわりを覆っておくことをおすすめします。
ラバーカップでつまりを直す
準備が済んだら、ラバーカップでつまりを取り除く作業をおこないます。
ラバーカップは、カップの部分を便器内の排水口に押し当て、カップ内を真空状態にしてから引っ張ることで、つまりを取り除く仕組みとなっています。
カップは水中で押さなければ真空状態にならないため、便器内の水が少なくなっていたら、カップが完全につかるまで水を足してから作業を始めましょう。
静かに押して、力を入れてグッと引く,トイレ用ラバーカップを排水口を塞ぐようにかぶせ、溜まっている水が少ない場合にはカップが隠れる程度まで水を入れます。
排水口にカップを密着させ、静かに押しつけます。
力を入れて「グッ」と引き抜いてください。引き抜く動作が大きすぎると、水のはね返りがありますのでご注意ください。
便器上面にビニールシートをかぶせ、ラバーカップの柄が出るように穴をあけて作業すると周囲を汚さずに済みます。
この動作を数回繰り返す事で「詰まり」を取ることができます。
詰まりが解消できたようなら、バケツで水を流し、スムーズに流れるかどうか確認してください。
このとき、いきなりタンクの水や大量の水を流すと、詰りが取れていなかった場合便器からあふれる恐れがありますのでご注意ください。
水に流せるものが詰まった場合はラバーカップでなおります。
ラバーカップの使用後は、きちんと水洗いをして天日干しをしましょう。使ったままの状態でしまうと、悪臭がしたり虫がわいたりする可能性があります。
いざというときにすぐ使えるように、使用後の適切な保管も重要です。
注意・「詰まった便器」に水を流すとあふれます!
トイレを流したら詰まって流れなくなった!トイレが詰まったら続けてレバーを押して流すのは危険です。高い確率でトイレの水はあふれます。
1回流して詰まった場合でも、便器のギリギリであふれずに水は止まります。トイレが詰まった時は、2回水を流さないようにしましょう。
トイレのつまりで業者への依頼が必要な場合
インターネットなどではラバーカップ以外の方法(薬品など使う方法)も紹介されています。しかし、やり方次第では状況を悪化させたり便器を傷つけたりして、取り返しのつかない事態となるおそれがあるのでご注意ください。
たとえば「熱湯を流す」方法には、高熱に弱い陶器(便器)を破損させるリスクがあります。また、つまったものを取り出すために便器を外した場合は、元に戻せなくなったり、便器内の汚れや悪臭がトイレ全体に広がったりする心配もあります。
ラバーカップを試してもつまりが解消されないときや、水に溶けない異物を奥につまらせた場合などは、便器の取り外しが必要になります、それ以上無理せずに専門業者に任せしましょう。
つまりが直せなかったとき、どのタイミングで専門業者に依頼するべきか悩む人も多いでしょう。つまり解消のために専門業者に依頼すると、多少なりとも費用はかかってきます。
そのため、簡単につまっている状態を直せるのであれば、自分で直せるに越したことはありません。しかし、なかにはやはり専門業者に依頼したほうがいい場合もあります。
ここでは、トイレづまりで業者に依頼する必要があるケースについて紹介していきます。
※ 自分で修理ができる場合とできない場合を見極めましょう!
素人が触るとかえって悪化してしまう恐れもあるため、症状が悪くなる前にできるだけ早く、トイレの専門業者に電話で無料相談しましょう↓
参照:キッチン・台所の排水口つまり・水漏れ修理交換のサービスと料金
自分でつまりが直せなかった場合
トイレづまりで業者に依頼する必要があるケースはいくつかありますが、1つ目は自分でつまりが直せなかった場合です。
ラバーカップを使用してつまりを取る方法を紹介しましたが、この方法で直らない場合はトイレの故障や排水管がつまっている可能性があります。
そのため、自分での解決は難しいのです。タンク内のものを動かしたり無理やり自分で解消しようとしたりすると、トイレが壊れてしまう可能性もあります。
排水管がつまっている場合も自分で解消するのは難しいので、専門業者に相談するようにしましょう。
また、何が原因でつまっているのかわからない場合や、原因が思いつかない場合も専門業者に依頼したほうが早く解決できます。
水に流れない物を落としていないのであれば、排水管の奥のほうがつまっているのかもしれません。何がつまっているのかがわからずに、自分でいろいろな方法を試しても効果的ではない可能性が高いのです。
「自分で直せない」「つまりの原因がわからない」という場合は、専門業者に依頼するようにしましょう。
時間をおいても「詰まりが」解消しなかった場合
時間をおいても解消しなかった場合です。トイレットペーパーがつまっている場合など、つまっている物が水に溶けて数時間放置することで流れる場合もあります。
しかし、1日経っても改善せず、自分で直せなかった場合は専門業者に依頼しましょう。トイレづまりをそのまま放置し続けると、さらにひどくつまってしまう危険があります。
そうなると、自分で対応するのはますます難しくなってしまいます。
自分で詰まりを直せなくなる
つまりを放置すると、つまりがどんどんひどくなってしまう場合もあります。最初は水が流れにくいぐらいだったのが、そのまま使い続けることによってつまりの原因が蓄積され、完全につまってしまいます。
さらに放置すると、つまりは奥へとどんどん入り込んで悪化し、自分では対処しきれなくなってしまうのです。放置せずに、すぐにラバーカップでつまりの原因を取り除けば、つまった状態を解消できていたかもしれません。
アパート・マンションで下の階に迷惑がかかる
アパート・マンションの場合にトイレがつまってしまうと、下の階に影響が出るケースがあります。
アパート・マンションでは各部屋でトイレの配管を共有しています。そのため、自分の部屋のトイレがつまると、下の階にもつまったり流れが悪かったりなどの悪影響をおよぼす可能性があるのです。
また、つまりを放置することで水が逆流し、水漏れを起こすとさらに深刻な事態になります。トイレ内が水浸しになるだけではなく、水の量が多ければ、最悪の場合、下の階にまで水が漏れてしまうことも十分にありえるのです。
つまりは自分の部屋だけのトラブルと思いがちですが、アパート・マンションに住んでいる場合、自分1人の問題ではなくなってしまいます。
ほかの部屋に迷惑をかけないためにも、つまりの疑いがみられたらすぐに対処することが重要です。また、自分で対処できない場合は早めに専門業者に依頼をするほうがいいでしょう。
ペット用砂がつまった
トイレ砂には大きく分けて3つの素材があります。
一つは鉱物系で自然の砂に似た素材で、やや重くトイレに流せないことが多いです。しかし、こういったトイレ砂を好む猫ちゃんは少なくなく、必ず使っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
次にシリカゲルでできているタイプの砂です。トイレ砂自体が尿を吸い込むほか、消臭性や利便性の高さから愛用している方も少なくないでしょう。しかし、尿を吸い込むという説明の通り、シリカゲルは吸水性の高い素材です。
トイレに流せばつまらせることになりかねないので、当然トイレに流せません。また、自治体によっては燃えないゴミでの処分を指示しているところもあります。
3つ目が紙や木材といった自然素材系で、流せるタイプに多いのがこれらを素材としたトイレ砂です。しかし、さまざまな素材を合わせたトイレ砂が多いので、自然素材がメインであれば無条件に流せるというわけではありません。
トイレ砂を流す場合は、パッケージをよく読み、流せることが明記されているのを確認するのが一番でしょう。使っているトイレ砂の素材をしっかりと把握することで、ついうっかりということも避けられます。
流せるトイレ砂は注意書きをしっかりチェック一口に流せるトイレ砂といっても、乾燥して固まっているときには可燃ごみとして処理することが必要であったり、大きい固まりの場合は崩してから流すことが必要であったりと、意外と注意しなければならない点が多いです。
ペットシートは水に溶けない上に、そのまま放っておくと便器内の水を含み取り出しづらくなってしまいます。誤って流してしまい、かつ、パイプクリーナーやスッポンを用いてすぐに引きずりだせないときには、早急に水道修理業者へ連絡することをおすすめします。
また、ペットの排泄物を流すのも厳禁です。動物の排泄物は人間のものとは性質が異なり、あまり水に溶けない上に毛などの異物が含まれていることがよくあり流れにくいです。
日常的に流し続けると徐々につまって、後に大きなトラブルの原因となり得ます。ご自宅でペットシートやペットの排泄物を処理する際は、必ずゴミ箱に捨てましょう。
生理用ナプキンがつまった
生理用ナプキンは非水溶性かつ粘着力があるので、便器に流してしまうと大変になるケースが多いです。粘着テープが排水管にくっついてしまようなときは、便器を取り外しての作業が必要になってしまうことも考えられます。
生理用品はサイズがコンパクトで便器の奥へ入り込みやすいので、スッポンなどを使用すると水圧で押してしまい、逆に便器内から引っ張り上げるのが難しくなってしまうことがあります。
目の届く範囲にある場合はゴム手袋などをしてすぐに手で取り出すのが最も確実です。
視認できないところまで流れてしまった場合はすぐに水道修理業者に相談しましょう。
生理用品は吸水性が非常に高いため、比較的短時間で水を吸って膨らみます。
取り出し難くなってしまいますし、場合によっては排水管を圧迫して傷つける可能性があります。
「トイレットペーパーとは違うけど結局は紙だから大丈夫だと思った」「うっかり落としちゃって取り出す気になれなくて」と、これらを流した経験のある方は少なからずいるはずです。
あるいは落ちたのに気づかずトイレットペーパーと一緒に流してしまい、取り出すに取れだせなくなったという方もいるかもしれません。
ナプキンなどの生理用品をはじめ、オムツやペットのトイレシートの多くは、吸水性を高めるために吸水ポリマーが中に入っています。
そのため水で流してもトイレットペーパーのように崩れることはありません。それどころか、膨らんで便器の奥や排水口をふさいでしまうことすらありえます。
そのような性質を持っているため、生理用品やオムツなどの紙製品を流すのはNGです。また、前述したようなお湯で溶かすやり方やラバーカップも通用しないでしょう。
流してしまうとティッシュペーパー以上の強力さでつまり、便器を取り外すなどの大がかりな作業が必要になるかもしれません。
異物(スマホ・ボールペン・たばこ等)
うっかりと便器に異物が落ちてしまったことってないでしょうか。その場ですぐ取り出し解決した場合は問題ないですが、落としたものによっては汚いし小さいから大丈夫だと思って流してしまうという人も少なくないはずです。
小物であれば流してしまうと便器には戻ってこないため、その場は「解決した!」と思うかもしれません。しかし、金属やプラスチックなどは当然ながら水に溶けることがないので、奥の方で留まっているというのも少なくないのです。そして、そのままいつも通りにトイレを使って、忘れたころにトイレつまりが発生ということもありえます。
ちなみに、綿棒も意外とトイレへ流してしまっている人が多いものの一つです。トイレットペーパーの代わりにティッシュペーパーを使ったというようなパターンとは違って、いくつもの綿棒を一気に流すということはありませんし、なによりも細いですから、早々詰まることはないと考える方も多いのでしょう。しかし、綿棒もティッシュペーパーと同様に溶けにくい紙を素材にしているので、トイレをつまらせることは十分ありえます。
便器に何かを落とした場合は取り出す、ティッシュや綿棒はごみ箱を備え付けたり、汚物入れの中に捨てたりすることで、トイレに流す以外の処分方法をとるようにしましょう。
下水・排水マスの「つまり原因」
下水とは、生活するうえで排出される汚水や雑排水、雨水を意味します。
汚水とは排泄物を含む生活排水でトイレなどから排出されるもの、雑排水は排泄物を含まない生活排水でキッチンや浴室、洗面所などから排出されるものです。
症状と対策、下水つまりの修理をするために必要な対策について紹介します。
下水とは?
まず、下水とは何か、下水の構造はどうなっているかについて知っておきましょう。それを踏まえて、下水がつまる原因や下水のつまりを放置するとどうなるかについて説明します。
下水とは、生活するうえで排出される汚水や雑排水、雨水を意味します。汚水とは排泄物を含む生活排水でトイレなどから排出されるもの、雑排水は排泄物を含まない生活排水でキッチンや浴室、洗面所などから排出されるものです。
水周りにはトラップ管や蛇腹ホースなどの排水管があり、床下を通る下水管に接続されています。
下水がつまる原因
下水管には、複数の下水管が合流する部分や曲がっている部分、勾配が付いている部分などがあります。その構造上、下水管にはどうしてもゴミなどがつまりやすいです。
下水管を流れる汚水や雑排水には排泄物やトイレットペーパー、油汚れや食べ物のかす、髪の毛や垢といったゴミが含まれています。
下水管に汚れが付着して狭くなると汚水や雑排水が流れにくくなり、下水がつまる原因になります。下水管がつまりやすい部分には排水桝が設けられており、そこにゴミなどがたまって水が流れにくくなった状態が下水のつまりです。
マンションと戸建てでは排水管の構造が異なります。
マンションでは各戸の下水をまとめて上階から下階へ流す縦管が長く、下水が勢いよく流れるのでつまりの原因となる汚れが付着しにくいです。戸建てでは、勾配が少ない横方向の排水管が大部分のため、汚れが付着しやすくつまりが発生しやすくなっています。
下水のつまりを放っておくと症状は深刻化する恐れも
下水がつまったまま水周りの設備を使い続けると、水が流れにくくなるだけでなく、症状がさらに悪化するおそれがあります。
排水桝から先へ下水が流れないため、下水が逆流したり、下水の悪臭が屋内外に充満したりするでしょう。最悪の場合、水周り設備の故障や健康被害など家全体への悪影響や、悪臭によって近所に迷惑をかける事態なども起こりかねません。
下水のつまりを解消するには排水桝や排水管への対処が必要です。自分で解決できるケースとできないケースがありますが、まずは自分でできる処置をして改善を図りましょう。
下水のつまりの見分け方
下水のつまりを早期発見して対処するためには、次に説明することに気を付けながら、つまりの前兆やつまりの場所を発見することが大切です。
下水がつまる前兆に気付く方法
下水がつまる前兆として、正常時とは異なる症状がみられる場合があります。最もわかりやすい前兆は、水を流したときに「ポコポコ」といった異音が発生することです。
排水管や下水管のどこかに水の流れを妨げる場所があると、管内の空気が下から押し上げられます。空気が排水口のトラップにたまっている水を動かすと、空気の抜ける隙間ができて「ポコポコ」といった音が出るのです。
異音がしなくても、トイレなどの水位が少しずつ上昇している現象があれば、下水がつまりかけていると考えられます。排水桝から水があふれ出している場合も、下水がつまっていることがわかります。
つまりの場所を見つける方法
水の流れが悪い場所がどこかがわかると、つまっている場所の予想が可能です。
下水管の配管方法には、汚水・雑排水・雨水を別々に配管する「分流式」と、汚水・雑排水を途中でつなげて配管する「合流式」があります。
分流式の場合はシンプルに、つまりが発生している場所から出ている排水管がつまっていると判断できます。
合流式の場合は、トイレとトイレ以外の設備に分けて、つまりの発生している場所を考えます。
トイレが流れなくなり、便器内につまりがみられない場合は、トイレの排水管がつまっていると推察できます。
トイレの流れは問題なく、キッチンや浴室などで水が流れにくくなっている場合は、雑排水管のどこかがつまっていると考えられます。
下水がつまる場所
下水の排水管がつまりやすい場所は、
- トイレ
- キッチン
- お風呂
- 洗面所
- 洗濯機周り
- 屋外の排水桝
などです。排水管や排水桝がつまる原因について説明します。
トイレの汚水が下水のつまりになるとき
水に溶ける紙(トイレットペーパーやトイレ掃除シート)、排泄物はトイレに流せますが、一度に大量に流すと溶けきれない分が塊となって、排水管や排水桝、下水管につまる場合があります。
一戸建てなどで排水管や下水管の傾斜がゆるやかな場合は、管内に尿を含んだ水が貯まりやすく、そこに尿石が堆積して管の内部が狭くなると、つまる原因になります。
水に溶けない紙(ティッシュペーパーなど)や生理用品・紙オムツ、食べ残した食品などもトイレに流すとつまりの原因になります。
鍵やペン類、スマートフォンなどがポケットから便器に落ちることや、トイレ掃除中にスポンジなどが便器の奥に入ってしまう場合もあるでしょう。
このような異物が排水管や排水桝、下水管にたまると、流れが滞ってつまりを発生させます。
キッチンの排水が下水のつまりになるとき
フライパンや鍋、食器の油汚れや食材のゴミ、食材の袋の切れはし、洗剤カスなどは、それぞれは小さくても、排水管や下水管の中で集まると塊になり、つまりの原因になります。
特に油は冷えると固まりやすく、排水管や下水管に付着しやすいため、キッチンの排水管や下水管がつまる原因の1つです。
また、食器を洗うスポンジやティースプーンなどの異物を排水口に落とすと、排水管や下水管の途中にひっかかって他のゴミをせきとめ、つまりが発生します。
排水管や下水管の流れが悪くなると、排水桝から先の下水管への流れも悪くなります。ゴミ、異物などが排水桝に集まると排水桝から下水管への流れが悪くなり、つまりを誘発させるのです。
お風呂の排水が下水のつまりになるとき
お風呂の排水には、髪の毛やヒゲなどの体毛、石けんカス、垢や皮脂など、タンパク質の汚れが混ざっています。
この汚れをエサにして雑菌が繁殖するとヌメリやカビが発生し、悪臭や排水管・下水管のつまりの原因になります。
排水口に入浴剤の包装やカミソリなどの固形物を落としてしまい、そのまま流すと、排水管や下水管の途中で引っかかり、他の汚れを周りに集めてしまうことがあります。それも、つまりが発生する原因です。
雑排水が排水桝まではなんとか流れたとしても、汚れやゴミが排水桝にたまると、その先の下水管への流れが悪くなってつまりを引き起こすこともあります。
洗面所の排水が下水のつまりになるとき
洗面所は、歯磨きや洗顔、手洗い、ヘアスタイリングやヒゲそりなどをする場所です。
そのため、洗面所の排水には歯磨き・洗顔料・石けんカスや唾液、髪の毛などが混じっています。
それらの汚れはタンパク質のため雑菌が繁殖しやすく、ヌメリを発生させて排水管や下水管がつまる原因になります。
ヘアピンやアクセサリーなどの異物を排水口に落としてしまうこともあるでしょう。異物が洗面所の排水管や下水管の途中に引っかかると他の汚れが付着しやすくなり、つまりを起こす原因になります。
洗濯機の排水が下水のつまりになるとき
洗濯機の排水には、衣料用洗剤のカス、衣類やタオルに付いていた髪の毛や体毛、繊維くず、泥やホコリなどが混じっています。
そういったゴミや汚れは、ある程度は洗濯機のゴミフィルターに集まりますが、一部は排水口へ流れてしまい、排水管や下水管をつまらせる原因になります。
洗濯機周りの掃除をするときなどに、洗濯バサミなどの異物を誤って排水口に落としてしまうこともあるかもしれません。
ゴミや異物が排水管・下水管を通過したとしても、排水桝には他の場所から流れてきたゴミや異物が集まるため、その量が多かったり流れ切らずにたまってしまったりすると、排水桝がつまる場合があります。
台風や雨などが下水のつまりになるとき
台風や大雨になると、大量の土砂や木の葉・根・枝などが一気にマンホールに流れ込むため、マンホールがつまってしまう場合があります。
すると、下水が下水管や排水管を逆流して、屋内の水周りからあふれてくることもあるでしょう。
土砂は水よりも重いため流れにくく、下水管の傾斜の少ない部分や排水桝内にたまってしまうことがあります。木の葉・根・枝はかさばるため、下水管や排水桝の中でダムのように水をせきとめてしまいます。
それも、台風・大雨のときに下水がつまる原因の1つです。
「下水や排水管のつまり」で対処できること・高圧洗浄
下水のつまり:高圧洗浄作業を行う
高圧洗浄機を使うやり方もあります。ただし、専門的な技術や知識がない素人には難しい方法です。
【手順】
- つまりが発生している場所を特定する
- つまりに通じる屋外の排水桝から洗浄用のパイプホースを差し込み、排水管内を洗浄する
- 水圧を弱めから少しずつ強くしていきつつ、排水管の奥もゆっくり洗浄する
- 上記の作業を、ドロドロした汚水が出なくなるまで続ける
- つまっていた場所から水を流し、つまりが除去されたことを確認
このように、他の方法と比べると難しい作業であることにくわえて、高圧洗浄機は高額で決して安くありません。作業に自信がないときは無理をせず、専門業者に相談しましょう。
「下水管や排水管のつまり」を防ぐ6つの方法
排水桝までつまってしまった場合、素人が自分で解決するのは難しいかもしれませんが、次に説明するような下水管や排水管のつまりの予防は、ふだんから手軽に実践できます。
1. トイレの汚水をつまらせない方法
トイレがつまる原因は、大量のトイレットペーパーや排泄物、水に溶けない紙類や異物です。そういったものを流さないように注意しながら使用すること、流してしまった場合はできるだけ取り除くことで、トイレのつまりを予防できます。
トイレットペーパーをたくさん使うときは、一度に全部を流さず数回に分けるようにしましょう。トイレに流せるお掃除シートも、一度に何枚も流さないほうがいいです。
流す水量が少ないとつまりの原因になるため、過度な節水は控えてトイレレバーの「大」を適切に使いましょう。
2. キッチンの排水をつまらせない方法
排水口には、できるだけ油や食べ物カスなどを流さないことが大切です。
鍋や食器を洗うときは、あらかじめキッチンペーパーやボロ布などで、油汚れをしっかりと拭き取るようにしましょう。細かい食べ物カスなどもできるだけ排水口に流れないように、三角コーナーのゴミ受けネットなどを通して流すことが重要です。また、洗い物の最後にお湯を多めに流すと、排水管に残った汚れを洗い流せます。
食材の包装の切れ端などもキッチンの排水口や排水管につまることがあるので、流さないように注意しましょう。
3. お風呂の排水をつまらせない方法
お風呂の排水口や排水管がつまる主な原因は髪の毛です。
そのため、髪の毛をできるだけ流さないようにすることが予防になります。浴槽の水を抜く前に、ネットなどを使って浴槽内に落ちた髪の毛を取り除くといいでしょう。排水口のゴミ受けにたまった髪の毛もこまめに捨てます。
石鹸カスや垢なども排水管に付着しやすく、つまりの原因になります。入浴後はお湯で排水口を洗い流すようにしてください。
ヘアピンやヘアゴムなどの異物も他のゴミを寄せ集めてつまりの原因になるため、排水口や排水管に落としてしまった場合は必ず取り除きましょう。
4. 洗面所の排水をつまらせない方法
洗面所の排水口や排水管がつまる主な原因は、髪の毛と異物です。それらをできるだけ排水口に流さないように気をつけましょう。
排水口にヘアキャッチャーやフタを付け、髪の毛や異物が流れないようにしてください。ヘアスタイリングをした後は、洗面台に落ちた髪の毛を取り除きましょう。ヘアキャッチャーにたまった髪の毛やゴミをこまめに捨てることも大切です。
洗面所の排水口に落としやすい異物の例として、ヘアピンやピアスなどのアクセサリー、歯磨きのキャップなどがあります。排水口や排水管に異物があると、周りに髪の毛などが絡みついてつまる原因になります。落としてしまったら、そのままにしないように気を付けましょう。
5. 洗濯機の排水をつまらせない方法
洗濯機周りの排水管や下水管をつまらせないためには、洗濯機の排水口に流れるゴミをできるだけ減らすことが大切です。
対策として、洗濯機を使う度にゴミ取りフィルターを掃除しましょう。洗濯機に付属していたゴミ取りフィルターが劣化している場合は、新品への交換も可能です。髪の毛やペットの抜け毛、ホコリがついた衣類を洗うときは、洗濯ネットに入れて洗うようにしましょう。
6. 排水桝のトラブルをまねかない方法
台風や大雨のときはできるだけ、土砂や落ち葉などが排水桝に流れ込まないように注意してください。
排水桝のフタや排水管が破損していないかを定期的にチェックするといいでしょう。排水桝の位置を把握しておき、半年に1回くらいは排水桝の掃除をするのが理想的です。
ただし、排水桝の位置がわかりにくかったり、排水桝が複数あって屋内のどこからつながっているか特定できなかったりする場合もあります。
不慣れな人が排水桝の掃除をすると、周りに悪臭を放つ汚水が飛び散るかもしれません。排水桝に関する作業は、専門的な技術を持つ専門業者に無料の電話相談をおすすめします。
まとめ:「トイレつまりの直し方」自分でできる解消方法
※ 自分で修理ができる場合とできない場合を見極めましょう!
素人が触るとかえって悪化してしまう恐れもあるため、症状が悪くなる前にできるだけ早く、トイレの専門業者に電話で無料相談しましょう↓
「トイレ便器の詰まり」はラバーカップで直すことができますが、つまりが起きている場所が「下水管」、「排水桝」だとすると、素人が何とかしようとすることは難しく、自分で対処することはおすすめできません。専門業者に相談しましょう。
また、時々、専門業者に見てもらうと、排水管・下水管・排水桝の状態チェックやメンテナンスも行ってくれるので、つまりの予防にもなって安心です。
参照:キッチン・台所の排水口つまり・水漏れ修理交換のサービスと料金
点検・出張費・ご相談はすべて無料でサービスしています。水まわりのトラブルは予防できます!
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