蛇口の耐用年数はおよそ10年ほどだといわれています。これはどこの製造メーカーでもだいたい一緒で、10年とされているようです。
単純な構造の蛇口は、簡単なメンテナンスをするだけで長持ちすることができますが、複雑な構造になればなるほど壊れやすく、また細かい修理ができない部分が増えていく傾向にあるようです。
今回は、洗面所の水漏れトラブルの原因にはどんなものがあるのか、応急処置はどうすればよいのか、修理を業者に依頼したときの注意点などについてご紹介します。
洗面化粧台の蛇口・排水管の水漏れ詰まり!【広島県広島市西区】
洗面台の水漏れしている場所を特定する
蛇口やシャワーヘッドなどからの水漏れは目につきやすいですが、床やキャビネットなどが濡れていたときは、水漏れしている箇所がすぐにはわかりにくいものです。まず、次のような手順で、水漏れしている場所を特定しましょう。
1.水を受けたり、濡れたところを拭くために、バケツと雑巾を用意します。
2.蛇口をひねって、水を流します。
3.蛇口の本体、給水管・給湯管のつなぎ目、排水パイプのS字トラップにある上下のつなぎ目、排水管(排水ホース)と床のつなぎ目などを触ってみて、水が漏れていないか調べましょう。
4.シャワー水栓付きの洗面台なら、シャワー水栓からも水を流します。
5.シャワーヘッドやシャワーホースの確認、洗面台下のシャワーホースの収納箱の中に水が溜まっていないかなど調べましょう。
また、洗面台の横に洗濯機が置かれているなら、洗濯機からの水漏れも疑う必要があります。洗濯機の防水バンの中や洗濯機の下、排水口、蛇口、排水・給水ホースのつなぎ目なども調べましょう。
洗面台の水漏れトラブルの原因
洗面所の水漏れトラブルには、いくつかの症状があります。症状ごとに考えられる水漏れの原因についてご紹介します。
蛇口・シャワーからの水漏れ
「蛇口を閉めても、吐水口から水が漏れ出る」、「シャワーヘッドが水漏れする」、「レバーハンドルと洗面台のつなぎ目から水漏れする」など、蛇口やシャワーからの水漏れの原因は、パッキンやバルブカートリッジなどの内部にある部品の劣化が原因です。また、シャワーホースから水漏れする場合は、ホースの劣化も疑われます。
給水管・給湯管のつなぎ目の水漏れ
給水管・給湯管と止水栓のつなぎ目からの水漏れはよく起こるトラブルのひとつです。原因のほとんどは接続部のナットの緩み、もしくはパッキンの劣化が原因です。
止水栓から水が漏れ出すこともありますが、この場合もパッキンの劣化が原因で起こることがあります。
S字トラップからの水漏れ
洗面台下にあるS字になっている部分を「トラップ」といいます。トラップはカーブ部分に水をためることによって、下水から嫌な臭いや虫が上がってこないようにするためにあります。
トラップの上下にあるつなぎ目から水が漏れている場合は、ナットの緩みか、パッキンの劣化が疑われます。ナットやパッキンなどの部品に問題がなくても、排水パイプの内部に髪の毛などが詰まり、水がつなぎ目から浸み出してくることもあります。
排水ホースからの水漏れ
排水ホースが洗面台下の塩ビ管に差し込まれているタイプの場合、排水ホースが塩ビ管から外れることで水漏れが起こります。物を出し入れする際にホースに当たってしまったり、経年劣化による硬化でホースが縮んだりすることが原因です。
また、硬化して抜けるだけでなく、折れたり、割れたりしやすくなるので、破損した箇所からの水漏れもあるでしょう。
排水管の水漏れ
金属製の排水管でも、腐蝕により穴があいたり、亀裂が生じたりすることがあります。
下水管の水漏れ
水を流したときに逆流して、排水管と床の接合部から排水が流れ出すことがあります。これは床下の下水管の詰まりが原因となることがほとんどです。
洗面台が水漏れしたときの応急処置は?
洗面所の水漏れをそのままにしておくと、水道料金がかさむだけでなく、カビが発生して床や床下が腐り落ちることもあります。また、マンションなどの集合住宅では、階下の部屋まで被害が及んだり、排水が下水管から逆流して悪臭を撒き散らすなど、ご近所に多大な迷惑をかけることになります。
まずは応急処置をして、早急に水漏れを止めるようにしましょう。
洗面所・洗面化粧台の止水栓の場所は?
水漏れしている場所と原因がわかったら、まず、洗面台下にある止水栓を閉めます。
洗面台の下には給湯管と給水管の止水栓が設置されており、左がお湯の管で右が水の管となります。止水栓はハンドルタイプで右に回すと止水します。
止水栓を付けないで直接、水道設備とつながっている場合があります。そんな時は水道元栓(水道メーター)を閉めましょう。
家全体の水道を止める・水道元栓(水道メーター)のバルブ
家の駐車場、玄関横あたりにある量水器(水道メーター)と書かれたボックスがあります。この中のバルブかコックを閉めると家全体の水を止めることができます。止水栓のバルブかコックを右に回すと閉まります。普通は手で閉開できますが、硬くなってる場合はクレ55などの潤滑剤を試してください。
アパート・マンションなどの場合
アパート、マンションなどは玄関などの横にスチール製の扉があり、これをPS(パイプスペース)と呼びます。その中に電気、ガス、水道の元栓(水道メーター)バルブが設置れています。
自己所有のマンションであれば玄関ドアの近くにあるPSボックスの扉を開けると、水道メーターの横にバルブハンドルが見つかります、バルブ止水栓となります。
自己所有でないマンションの場合は管理組合、管理事務所に連絡するほうがいいでしょう、一つ間違えればマンション全体の水が止まります。
アパートの場合、大家さんや不動産会社などにお問合せ下さい。
洗面所の床が腐る3つの原因
1.床への水こぼし
洗面所の床は、毎日家族が顔を洗ったりは磨いたりする場所なので、床への水こぼしが発生する可能性が非常に高いです。また、ほとんどのご家庭では洗面所とお風呂が一体となっているため、お風呂から上がるとどうしても床に大量の水をこぼすことになってしまいます。
防水機能の高いフロア材や床全体にマットでも敷いていれば、床への浸水を予防することもできますが、それでも完璧な対策ではありません。
良かれと思って水こぼし防止のためにバスマットを敷いたままにしている方も多いようですが、湿気を含んだバスマットを放置してしまうと、床全体の腐食に発展してしまうこともあります。
2.湿気
気をつけて洗面所の床に水をこぼさないようにしても、お風呂場一体の洗面所には湿気が多いため、どうしても床が腐りやすい環境にあります。キッチンでも水を大量に使用しますが、空間的にも狭い洗面所が、家の中で最も湿気を溜めやすく、床が腐りやすい場所なのです。そのため、洗面所では湿気を溜めない工夫が必要で、できるだけドアを開放しておくとか、換気扇をこまめに起動させることを心掛けましょう。床を腐らせないためには、床下調湿剤を利用することもおすすめです。
3.排水管の逆流による水漏れ
洗面台の下にある床下排水管の逆流により、排水口から水が出る、知らないうちに床が腐っていきます。この詰まりは下水管か屋外の排水桝の詰まりによるものです。定期的に屋外の排水桝の清掃を心がけましょう。
洗面所の床が腐ったときの対処法
洗面所の床が腐ったら、そのまま放置しておかないで早めにリフォームで対応しましょう。リフォームと言っても床全体を張り替える必要はなく、腐った場所の補修だけで十分です。もちろん、お金に余裕がある場合や、気分転換したいなら、全面リフォームをしても構いません。
床が腐食したら、目に見える部分だけでなく、その土台となる床下の状態も点検しなくてはいけません。床が腐食しているということは、その下の土台も腐っている可能性が高いです。木造住宅だと、床下は根太や大引などと呼ばれる木材で構成されているので、基礎部分も含めて丁寧に状態を確認する必要があります。床の張り替えはDIYでも可能ですが、下地材や基礎部分の補修作業を行うにはそれなりの知識と技術が必要となるため、よほどの自信がない限りは専門業者に任せましょう。
洗面所の床のリフォーム費用相場
洗面所の床のリフォームにかかる費用は、腐食の状態によって大きく異なります。
下地材や基礎に問題がないなら、腐った床を部分的に交換するだけで良いため、専門業者に依頼しても費用はそれほどかかりません。
ただし、それは床材の在庫がある場合で、築年数が経っていればいるほどその可能性は低くなります。
洗面所の床が腐った場合のリフォームは、床全体の張り替えをするケースが多く、リフォーム相場は3~8万円程度となっています。
下地材や基礎部分に問題がある場合は、10万円を超えてくるケースも珍しくありません。
それに、記載した費用相場はあくまでも一般的な洗面所の広さの場合です。
洗面所には木材のフロー林材よりも防水機能が高いクッションフロアを用いることがおすすめで、その方が材料費も施工の手間も抑えられることになります。
一般的な洗面所には木製のフロア材かクッションフロアが使用されていますが、中には磁器タイルやコルクタイルなどを選択する方もいて、その場合はリフォーム費用が高額になります。
その理由は、そもそも材料費が高いからで、施工にも手間がかかるからです。
洗面所の床のリフォームが必要かどうかの目安
完全に洗面所の床が腐っていなくても、床の踏み心地がいつもと違うと感じたら、目に見えなくても腐食している可能性が高いです。
床の一部がやわらかくなっていたり、床にカビが発生していたり、床がぶよぶよしているなら、腐食を疑い専門業者を呼んで診てもらいましょう。
そもそも、フロア材の種類に限らず、洗面所の床には寿命があり、張り替え時期は木製フロア材の場合は約10~約15年、クッションフロアは約10年となっています。
そのため、築年数が10年経過しているなら、そろそろ床を張り替えた方が良いと考え、床の欠落や床下浸水する前に早めの対策をとることをおすすめします。
下水管や排水管のつまりを防ぐ方法
排水桝までつまってしまった場合、素人が自分で解決するのは難しいかもしれませんが、次に説明するような下水管や排水管のつまりの予防は、ふだんから手軽に実践できます。
洗面所の排水をつまらせない方法
洗面所の排水口や排水管がつまる主な原因は、髪の毛と異物です。それらをできるだけ排水口に流さないように気をつけましょう。
排水口にヘアキャッチャーやフタを付け、髪の毛や異物が流れないようにしてください。ヘアスタイリングをした後は、洗面台に落ちた髪の毛を取り除きましょう。ヘアキャッチャーにたまった髪の毛やゴミをこまめに捨てることも大切です。
洗面所の排水口に落としやすい異物の例として、ヘアピンやピアスなどのアクセサリー、歯磨きのキャップなどがあります。排水口や排水管に異物があると、周りに髪の毛などが絡みついてつまる原因になります。落としてしまったら、そのままにしないように気を付けましょう。
下水や排水管のつまりで対処できること
高圧洗浄作業を行う
高圧洗浄機を使うやり方もあります。ただし、専門的な技術や知識がない素人には難しい方法です。
【手順】
つまりが発生している場所を特定する
つまりに通じる屋外の排水桝から洗浄用のパイプホースを差し込み、排水管内を洗浄する
水圧を弱めから少しずつ強くしていきつつ、排水管の奥もゆっくり洗浄する
上記の作業を、ドロドロした汚水が出なくなるまで続ける
つまっていた場所から水を流し、つまりが除去されたことを確認
このように、他の方法と比べると難しい作業であることにくわえて、高圧洗浄機は高額で決して安くありません。作業に自信がないときは無理をせず、専門業者に相談しましょう。
床下の排水管のつまり・水漏れは、業者に連絡
床下の排水管が詰まって水漏れしている場合は、ご自分で対処するのは難しいので、止水栓を閉めて、業者に連絡をしましょう。排水で汚れた床は、悪臭やカビの原因になるので、きれいに掃除するようにしましょう。
床下の排水管の水漏れだけでなく、パッキンや排水管、蛇口、シャワーホースなどの交換をご自分でできないときは、業者に修理を依頼することをおすすめします。また、クリーナーを流しても詰まりが解消しないときや、水漏れの原因が特定できないときにも、業者を頼るのが一番でしょう。
まとめ:洗面化粧台の蛇口・排水管の水漏れ詰まり!【広島県広島市西区】
・洗面台の蛇口は今と同じタイプのものに交換する
・蛇口交換の際は排水栓のタイプにも注意が必要
・蛇口からの水漏れはパッキンおよび部品交換で直ることもある
・使用開始から10年経過する蛇口は水栓本体を交換が良い場合も
・引き出しシャワー内蔵水栓の交換は業者に依頼した方が良い
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