今回のお問い合わせは洗面所の洗面台の詰まりです、洗面台の収納部の排水トラップを清掃してトラブル解決でした。そこで次回からは自分で修理できるように修理方法の解説をします。
【原因別】洗面台つまり、原因と今すぐできる7つの修理法【広島県安芸郡】
顔を洗ったり、髪を洗ったり、歯を磨いたり、手洗い、うがいをしたりなど、使用頻度の高い洗面台は家の中でもつまりを起こしやすい場所です。まずはそんな洗面台がつまりを起こす主な原因について見ていきましょう。
洗面台つまりの原因
洗面台の排水溝がつまってしまったら、まずは原因の特定を行いましょう。どこに原因があるのかわかれば、自分で修理が可能な場合もあります。
つまり原因1. 固形物
洗面台は家族それぞれが顔を洗ったり、歯を磨いたりなど、使用頻度の高い場所です。そのため、つまりの原因となる「固形物」を落とす可能性が非常に高い場所ともいえます。
固形物が排水口に落ちてしまうと水の流れが急に悪くなり、つまりを発生することが多いです。
この対策として排水口に「ヘアキャッチャー」を使用している方も多いでしょうが、ヘアキャッチャーの目が粗いものを使用していると、それより小さな固形物は水と一緒に排水管に流れてしまいます。
たとえば、塗り薬の小さなキャップやアメニティグッズの歯磨き粉のキャップなどは要注意です。これらが排水管まで流れてしまうとつまりを引き起こしやすくなるだけでなく、そこに留まってしまうと流れてくる髪の毛や皮脂、ゴミなどと絡まって大きなつまりになることがあります。
また、指輪やピアスなどのアクセサリー類もつまりの原因となる固形物のひとつです。この場合、単につまりの原因になるだけでなく、アクセサリー類がサビたり、劣化したりするおそれもあるため、洗面台の前でアクセサリー類を取り外しするときや身だしなみを整えたりする際は気をつけて行うようにしましょう。
つまり原因2. 髪の毛
洗面台のつまりの原因として最も多いものが「髪の毛」です。洗面台で髪の毛をドライヤーで乾かしたり、髪の毛をとかしたり、ワックスやスプレーを使ってセットしたりする方は多いのではないでしょうか。また、洗面台がシャンプードレッサーなら洗髪する方もいるでしょう。
そしてこのときに落ちた髪の毛をそのまま排水口に流していませんか。実はその行為がヘアキャッチャーや排水管をつまらせる原因になります。
特に家族が多い方やシャンプードレッサーで洗髪することが多い方、髪の毛が長い家族がいる方は、つまりやすくなる傾向のため、日頃からつまり予防をすることが大切です。
つまり原因3. 水垢
意外に思われるかもしれませんが「水垢」もつまりの原因になります。水垢とは水道水に含有されるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が固形化したものです。白く結晶した水垢が排水管で固まってしまうと、そこに髪の毛やゴミなどが引っかかりつまりの原因になります。
つまり原因4. ぬめり
洗面台に発生する「ぬめり」もつまりの原因になります。厳密にはぬめりを放っておくことで、そこに髪の毛やゴミが絡まって、それが大きくなるとつまる原因になります。
そもそもぬめりとは、細菌やバクテリアなどが増殖する際に発生する粘着性のもので、水や食品のカス、歯磨き粉、石鹸、ハンドソープ、人間の皮脂、垢などをエサに繁殖します。そのため、洗面台はぬめりが発生しやすい場所のため、日頃から対策を講じる必要があります。
洗面台のつまりを解消する7つの効果的な修理とは
原因を取り除けばつまりを解消できます。しかし、「アクセサリーを落とした」「急に排水が悪くなってつまった」などの場合は、一刻も早くつまりを解消しなければなりません。
そこでここでは自分でつまりを解消する方法をいくつか紹介します。ぜひ、適切な方法を試してみてください。
1. ラバーカップ(スッポン)を使う
ラバーカップとはいわゆる「すっぽん」と呼ばれるもので、柄の先にお椀型のゴムが付いている道具です。これは、吸引力と圧力を使ってつまりを解消する方法です。
使い方は、まず洗面台のやや高い位置にあるオーバーフロー穴(水をためた際にこぼれないようにする穴)をガムテープや雑巾などでふさぎ、排水口にラバーカップを押し当てて密着させます。そこに、ラバーカップのゴム部分が隠れるくらいの水をためます(すでに水がたまっていたら必要なし)。
ラバーカップの柄を持ち、ゴムカップをゆっくりと押し付けながら真空状態をつくったら、一気に柄を引き上げます。この作業を数回くり返し、つまりが取れたようなら水を流してつまりが解消されたかチェックしましょう。10回程度行っても解消されない場合には、別の方法を試してみてください。
なお、洗面台でラバーカップを使う際は、床にビニールや新聞紙を敷いたり、歯ブラシやドライヤーなど洗面台付近にあるものを片づけたりするなど、水が飛び散った際の対策を行いましょう。特に歯ブラシやコップなどに汚れた水がかかってしまうと衛生的によくないため、必ず避難させておきましょう。
また、固形物がつまっている場合は、これらの方法で解消することは出来ません。さらに奥へと流れてしまわぬよう、水を流すことは避け、早めに業者へ相談しましょう。
2. パイプクリーナーを使用する
排水管専用の洗浄剤を使って、汚れやぬめりを落とす方法も効果的です。洗浄剤は液体タイプ、ジェルタイプ、錠剤タイプなどさまざまなタイプがあり、髪の毛、ぬめり、水垢の除去に効果が期待できます。なかには、髪の毛をとかす強力な洗浄剤もあるため、使用の際は必ず取扱説明書の指示を守ってください。
一般的には洗浄剤を排水口に入れて、30分〜1時間程度放置したあとに十分な水を流すだけです。ただし、必要以上に長く放置すると汚れが固まってしまい、再びつまりの原因になることがあります。
そのため、取扱説明書の放置時間を必ず守り、効果が気になる場合には放置時間を延ばすのではなく、使用回数を重ねてみましょう。また、放置したあとに多めの水を一気に流すのも効果的です。水圧がかかって汚れを押し流す可能性が高まります。
3. 重曹とクエン酸を使用する
ある程度水が流れている状態のつまりであれば、強力な洗浄剤がなくとも重曹とクエン酸を使ってつまりを解消できます。
重曹は弱アルカリ性の粉末で消臭作用や吸湿作用などがあり、掃除や料理などで活用できるものです。一方のクエン酸は弱酸性のナチュラル素材で、お酢でも代用可能です。そしてこの2つの素材を混ぜ合わせることで、洗浄力が強くなります。
方法はまず排水口のヘアキャッチャーを外して重曹をふりかけます。しばらく置いてからクエン酸小さじ1と水200mlを混ぜたものを流し入れます。30分〜1時間程度放置し、最後に50度程度のお湯を流します。熱すぎるお湯は排水管を傷めてしまうため、気をつけましょう。
4. 排水トラップを分解する
洗面台の排水管は、一般的に途中でS字状に上向きにカーブしてから折り返すように下向きに伸びています。
これをS字トラップといいます。ほかにもP字と呼ばれる形の排水トラップもあり、どちらもカーブ部分に水をためることで排水口に上がってくる下水のにおいや下水からきた害虫を防ぐ役割があります。
本来は排水管がこのようにカーブしていても勢いよく水を流すことで髪の毛や石鹸カスなどが下水に流れていくのですが、排水管に汚れが蓄積されると水の流れが悪くなり、カーブ部分にも汚れやゴミなどがたまってつまりやすくなります。
また、何か物を落とした際もこの部分に引っかかり、つまりを起こす可能性があります。このような場合には排水トラップを分解することでつまりを解消させましょう。
ただし、金属製の排水P型トラップや、道具を使うような場合には、自分で作業すると破損するおそれがあるため、専門業者に依頼することをおすすめします。
道具を使わずに取り外せるS字トラップの場合には、まずトラップ下にバケツや洗面器を置いて取り出した排水トラップから水がこぼれるのを防ぎます。さらに万が一のことを考えて止水栓を閉めておきましょう。
準備ができたら掃除口の付いているタイプならば、掃除口のキャップを外して管内のゴミをかき出します。アクセサリーを落とした場合にはここにあることが多いため確認しましょう。管内を掃除し終わったら掃除口のキャップを戻します。しばらく水を流して問題なければ作業終了です。
掃除口がないときや掃除口を掃除してもトラブルが解消されない場合には、トラップの接続部分のナットを外して、S字トラップと排水管を取り外して掃除します。取り外したら歯ブラシなどを使って掃除し、掃除が終わったらトラップを元に戻しましょう。
5. ワイヤーブラシを使用する
洗浄器具に「ワイヤーブラシ」という道具があります。長い金属ワイヤーの先端にブラシが付いていて、手元のハンドルを回すと先端のブラシが回転して汚れをかき出すことができます。一般家庭にはない掃除道具ですがホームセンターなどで手軽に購入できます。
「排水の流れがたびたび悪くなる」「キッチンや浴室の排水も悪い」という場合には、ワイヤーブラシを購入してみてはいかがでしょうか。
洗面台で使う際は排水管の中にブラシを入れ、ワイヤーを奥に突っ込んで先端がつまっている部分に触れると手応えがあるため、そこでブラシを回転させます。ゴミなどがゴッソリ取れて、排水管の内側を洗浄できます。
6. ヘアキャッチャーを掃除する
比較的新しい洗面台の排水口には、ボタンの押し引きで動くヘアキャッチャーが付いています。しかし、そのようなタイプは目で確認しにくいため、気づいたときには髪の毛や石鹸カスがたまっていることがよくあります。
また、旧式の洗面台では網目状のものをのせるタイプが多いです。この場合、髪の毛やゴミがたまったことがすぐにわかりますが、こまめに掃除しないと流れが悪くなります。そのため、外している方もいるかもしれませんが、外して水を使用すると固形物をはじめ、髪の毛やゴミなどが原因のつまりを起こしやすくなります。
ですので、ヘアキャッチャーは必ず付けるようにして、つまりが気になった場合には外して歯ブラシなどで髪の毛や石鹸カスなどを取り除きましょう。うまくいけばつまりが解消します。
それでもつまりが改善しないときは別の方法を試しましょう。
7. ストローを使用する
ワイヤーブラシを購入するほどではないが、浅い位置に髪の毛やゴミなどが引っかかっているとわかるときは、家庭にあるストローを利用して取り除けるかもしれません。
まずストローの先端をハサミで三角に尖らせるように切ります。そして、5mm程度の間隔で数カ所に切り込みを入れます。排水口にストローを差し込み、ゆっくりと引き抜くと切れ込みにゴミなどが引っかかりつまりが解消されます。
洗面所のつまりを予防する4つの対策
洗面台のつまりは最悪の場合、専門業者しか直せないことがあります。そうなると費用も時間もかかってしまい、生活にも支障をきたすおそれがあります。
だからこそ、つまってからどうにかしようとせずに、日々の中でつまらないように予防することが大切です。そこでここからは日頃からできるつまりの予防対策について紹介します。
1. 髪の毛やゴミを流さない
洗面台のつまりを予防するには、日頃から髪の毛やゴミ、汚れなどを排水口に流さないことが重要です。たとえば、次に使う人のために、落ちた髪の毛や石鹸カスをきれいにしようと、水で洗い流していませんか。
洗面台はきれいになりますが、排水管内はぬめりや髪の毛が積み重なってつまりを起こしやすくなります。
そのため、排水口には必ずヘアキャッチャーやフィルターカバーなどを付けて、こまめにたまった髪の毛やゴミなどを捨てるようにしましょう。
2. パイプクリーナーを使用する
洗面台のつまり予防には定期的な排水管の掃除が必要不可欠です。つまったり、流れが悪くなったりしてからクリーナーを使うのではなく、定期的に予防目的で使用するのが理想です。洗浄頻度は1〜2週間ごと。使用の際は、取扱説明書をよく読んで使用上の注意を守りましょう。
3. 水流を利用する
洗面所でメイクを落とすためにクレンジングオイルを利用したり、ヘアケア剤のオイルやワックスがついた手を洗ったりしていませんか。これらの行為は油や皮脂を排水管に流していることになります。
もちろん、これが悪いことというわけではなく、これらの油が排水管の中で冷えて固まるとゴミなどが絡まりやすくなり、つまりの原因になることがあるのです。
そのため、このような油汚れを洗い流すために定期的にお湯を一気に排水管に流したり、水圧が強めのシャワーを排水口に向けてたっぷりかけたりしましょう。
4. 重曹とクエン酸を使用する
市販のパイプクリーナーを使う以外に、重曹とクエン酸を使用する方法もあります。この方法なら環境にやさしく、ほかの掃除で重曹やクエン酸を使っているなら経済的にもお得といえるでしょう。
洗浄方法は排水口に重曹をふりかけ、クエン酸(なければ酢)と水を合わせたものを流します、30分〜1時間くらい放置し、お湯で流します。これを定期的に行うことでつまり防止に役立ちます。
洗面台のつまりをプロの専門業者に依頼したときの費用
洗面所は家族が1日に何度も使う場所です。昨今は手洗いやうがいをするためにより使用頻度が増えた家庭も多いでしょう。そのため、洗面所でつまりが生じると日常生活に影響を及ぼしかねません。
万が一、つまりが生じた際に「つまり解消方法を試してみたがまたつまる」「すぐに流れが悪くなってしまう」という場合には、プロの業者に依頼するのが一番です。また、「一度徹底的にきれいにしてみたい」という場合にも専門業者に依頼するのが最適です。
ただ、いざ頼もうとした際に気になるのが費用です。どのくらい費用がかかるのかがわからないからと依頼を躊躇する方も多いのではないでしょうか。そこでここからはプロの業者に依頼した際の費用相場について解説します。
簡単なつまりの解消の場合
洗面台のつまりは多くの水道工事や水道修理を請け負う業者で対応してもらえます。
特別な道具を必要としない簡単なつまりの場合、費用相場はおおよそ8,000円〜15,000円程度です。また、特別な道具が不要で簡単な作業で、アクセサリーなどの小さな固形物を取り出せるようなら同じ程度の費用が相場です。どちらもプロからしたら簡単な作業のため、時間もそれほどかかりません。
ただし、料金体系は業者ごとで異なるため、基本料金、出張料金、部品代、時間外割増など合わせてどれくらいかを必ず確認しましょう。
部品の交換の場合
洗面台のつまりには、排水管やS字トラップ、接続部分のパッキンなど、部品交換が必要になる場合があります。このようなケースでは、作業料金のほかに部品代が加わるため、費用はやや高くなります。しかも、部品代は排水管、排水トラップ、パッキンなど交換するパーツごとに異なり、すべてのパーツを交換するとなるとかなりの費用が必要になります。
たとえば、パッキンの交換が必要な場合、つまりの作業費用に8,000円〜15,000円程度、パッキン代として1,000円程度がかかります。
排水管のつまりを解消した場合
比較的軽度のつまりであれば、それなりの費用で解消できますが、厄介なのは排水管のつまりがしつこい場合や床下排水管につまりがあるときです。
このような場合には特殊な道具が必要となり、作業時間もかかります。さらに排水管の長さによって追加料金が発生することが多く、場所によっては高額な費用が必要になります。
なかでも高圧洗浄機やトーラーといった業者用の専門道具を使うとなると、つまっている箇所までの距離が長くなるほど高額になり、距離が短くとも約2万円、つまりの箇所までの距離が長いと3万~5万円程度かかることがあります。
まとめ:【原因別】洗面台つまり、今すぐできる7つの修理法【広島県安芸郡】
それでもつまりが生じた際にはラバーカップやパイプクリーナーなどを使用したりして、自分でつまりを直すことができます。
ただし、特殊な道具が必要な場合や自分で解決するのが困難な場合には無理するとつまりの症状を悪化させてしまうため、できるだけ早い段階でプロの業者へ依頼することを検討しましょう。
「自分で修理ができる場合」と「自分で修理ができない場合」を見極めましょう!
DIYに慣れてない方が修理しようとすると、かえって悪化してしまう恐れがあります、症状が悪くなる前にできるだけ早く、水まわりの専門業者に【無料】の電話相談しましょう!
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