トイレの水漏れに焦った経験をお持ちの方もいるでしょう。トイレは生活に欠かせないものなので、水漏れにはすぐにでも対処したいものです。しかし、トイレの水漏れと一言でいってもボールタップの故障、浮き球の不具合、ナットの劣化など原因はいろいろ考えられます。
そこで本記事ではトイレの水漏れの原因と対処法について詳しくまとめました。もしものとき、ご自身で対処するのに役立つ内容ですので、ぜひ参考にしてください。
広島市|「トイレの床に水漏れ」 8つの原因調査と修理方法を解説
トイレのタンクの中から音がする、便器の中に水が漏れているなど、トイレの音が気になっていませんか?気になってすぐに修理をする人もいれば、水は流れるしタンクの中にも水が溜まっているから大丈夫だと思って、放置している人も多いかと思います。今回は、そんなトイレの音について原因と解消方法についてご紹介したいと思います。
トイレの水漏れで考えられる8つの原因
トイレの水漏れの原因は浮き球の不具合、ウォシュレットの故障、便器の割れ目などさまざまです。
水が漏れたり、流れる音が続いたりなどの不具合を感じたら、慌てずに原因の確認からするようにしましょう。
ここでは、8つの原因を紹介します。
1. 水の音が止まらない
流す水をためるタンクの中から「ピチョン、ピチョン」「ポタポタ」と水の音が続く場合、タンク内の水漏れの可能性があります。タンク内の水漏れの原因で考えられるのは、タンク内の水量を調節するボールタップ、または水量をボールタップに伝える役割をする浮き球の不具合など色々な理由があります。浮き球を持ち上げると水の音が止まるようなら浮き球の不具合の可能性が高いです。しかし、もし浮き球を持ち上げても音が止まらないようなら、水音の原因はボールタップの故障と考えましょう。
2. ナット部分から水漏れする
ナット部分からポタポタと水漏れする場合は、ナットの劣化や緩みを疑いましょう。床が濡れている状態なら、念のためウォシュレットの給水ホースと給水管のつなぎ目からの水漏れも確認する必要があります。
3. 止水栓から水漏れする
止水栓があるトイレの場合は給水管と止水栓の間から水漏れすることがあります。原因として考えられるのは、止水栓内部のゴムパッキンの劣化です。
基本的にゴムパッキンは消耗品なので、一定期間で交換する必要があります。止水栓から水漏れがはじまったら、まずはゴムパッキンを新しいものに交換してみましょう。
4. 便器本体からの水漏れ
便器本体も経年による劣化でヒビ割れすることがあります。ちょっとしたヒビ程度の亀裂であっても、そのまま使用し続けると水漏れする可能性が高いです。
ヒビを塞ぐ程度の修理では改善しない可能性があるので、便器本体が破損した場合は速やかに交換をするようにしましょう。
5. 便器内で水が流れ続ける
便器内で水がチョロチョロと流れ続け、タンク内でも水の音が聞こえている場合、タンク内の下の方にあるフロートバルブ、フロート弁の経年劣化が疑われます。フロートバルブはトイレのレバーと鎖でつながっていて、回したときに持ち上がり水を流す役割をしている部品です。
このトイレのレバーとつながっている鎖が切れていたり、絡まっていたりすると水漏れが起こります。
またフロートバルブ自体が古くなって栓の役割を果たさなくなっている可能性もあるので、鎖とフロートバルブ本体の両方を確認するようにしましょう。
6. ウォシュレットから水漏れしている
ウォシュレット付きのトイレだとノズルの故障やパッキンの劣化で水漏れが起こることがあります。
また、給水ホースとの接続部分が緩くなることも原因になるので念入りに調べるようにしましょう。
7. 床下配管・便器接地面からの水漏れ
トイレの床が濡れている場合は、便器接地面や床下配管からの水漏れを疑いましょう。素人が確認するには難しい場所なので、常に床が濡れている状態のときはプロの手を借りることをおすすめします。
放置すると床下にカビが発生したり、床が腐って抜けてしまったりすることもあるので早めの対処が必要です。
8. トイレタンクと便器の間からの水漏れは密結パッキンの劣化
水栓トイレには洗浄水を溜めておくタンクが設置されています。トイレの水漏れ箇所がトイレタンクと便器の間からの場合、密結パッキンの劣化が考えられます。 密結パッキンとはトイレタンクと便器との水漏れを防ぐために設置されている大きなパッキンです。 密結パッキンはホームセンターで販売されており自分で交換が可能ですが、タンクの形式によって38mmか51mmとサイズが異なるので、事前にサイズを把握しておきましょう。
修理をはじめる前に止水栓を閉めよう
水漏れ修理を始めるときは、先に止水栓を閉めてください。止水栓には水を止めるだけでなく、水勢を調節する役割もあるので修理中に水がタンクから溢れるのを防ぎます。
止水栓を閉める工具はマイナスドライバー1本だけです。止水栓は床、または壁の仕上げ面付近に設置されています。
ただ、ウォシュレット付きトイレの場合は、ウォシュレット用の止水栓もあるので確認してから閉めるようにしましょう。もし、止水栓が見つからない場合は、家屋全体の元栓を閉めて修理するようにしてください。
● 戸建住宅:宅地内の地面
● 集合住宅:玄関横のパイプシャフト内
集合住宅と戸建住宅では元栓の場所が異なりますが、いずれも右まわりに回すと閉まります。止水栓が固くて回らない場合も無理をして破損させては大変なので、元栓のほうを閉めるようにしましょう。
参考資料:止水栓や水道メータの位置と場所
自分で試せるトイレの水漏れ対処方法8つ
止水栓を閉めて水が止まったのを確認したら、次は水漏れの原因に合わせて対処していきましょう。
ここでは、自分で試せるトイレの水漏れ対処法を詳しく解説します。
1. ボールタップ、または浮き球を交換する
タンク内で「ピチョン、ピチョン」「ポタポタ」などの水が漏れている音がするときは、ボールタップか浮き球に問題が起きている可能性があります。タンクの中から水音が聞こえる場合は、ボールタップと浮き球のどちらに問題があるのか見極めてから修理をはじめるようにしましょう。
まずタンクをあけ、水の上に浮いている浮き球を手で持ち上げてください。その状態で水音が止まるようなら、原因は浮き球にあることがわかります。
鎖が絡まっているだけなら直すことで改善するでしょう。しかし、鎖が切れていたり、浮き球自体が割れていたりする場合は部品の交換が必要です。
浮き球を持ち上げても水音が改善しない場合は、ボールタップの故障になるので部品をメーカーから取り寄せて交換する必要があります。
2. ナットを締めなおす、または交換する
ナット部分から水漏れをしている場合は、ナットを締めなおすことで改善します。しかし、ナットを締めても改善しない場合は、ナット自体の劣化や水管パイプの破損が考えられます。
ナット自体の劣化ならホームセンターでも購入できるので手軽に交換が可能です。ただ、水管パイプの破損の場合は、素人が修理するのは難しいのでプロに依頼する必要があります。
3. ゴムパッキンを交換する
止水栓があるトイレの場合は、給水管と止水栓の間から水漏れがポトポトと漏れることがあります。
原因として考えられるのは、止水栓内部のゴムパッキンの経年による劣化です。
ゴムパッキンは消耗品なので水漏れを直すには、新しいパッキンに交換する必要があります。家屋全体の元栓を閉めて水を止めると、水が溢れることなく止水栓の中のゴムパッキンを交換可能です。
ただ、止水栓を外した直後は残っている水が流れてくる可能性があるので、バケツや雑巾などを準備して対応しましょう。新品のゴムパッキンはメーカーからの取り寄せやホームセンターで購入できます。
止水栓を外すと中にゴムパッキンが見えるので、新しいものと交換して対処してください。トイレ自体が古く、対応ゴムパッキンがない場合は部品全体の交換が必要なのでプロに依頼することをおすすめします。
4. 便器本体の交換を考える
便器本体にヒビ割れがあり水漏れしている場合は便器本体の交換が必要です。一時処置としてはヒビ割れ部分をコーキングしたり、防水パテを塗ったりして補修できます。
ただ、やはり安全性は低下するので、便器も劣化するものと考え、メーカーに依頼して交換するのがおすすめです。
5. フロートバルブを交換する
便器内でチョロチョロとずっと水が流れ続けている場合は、フロートバルブというタンク内の黒いゴム栓を確認してください。フロートバルブは劣化する部品なので、状況によってはメーカーから取り寄せて交換する必要があるでしょう。
確認方法は水を抜いてからタンク内の下のほうにあるフロートバルブの位置を確認します。そして、フロートバルブとノズルをつないでいる鎖が絡まっていないか、切れていないかチェックしてください。
鎖に問題がある場合は、鎖のみの交換や修理で対応できます。しかし、鎖に異常がない場合は、フロートバルブ自体の劣化が原因の可能性が高いでしょう。
劣化具合を確認するには手でフロートバルブを触って指に黒く色がつくようなら交換時期です。メーカーから取り寄せることもできますが、ホームセンターでも購入できるので交換して修理するようにしましょう。
6. ウォシュレットの水漏れ修理をする
ウォシュレットから水漏れがしている場合は、ナットの緩みやウォシュレットノズルの故障、ゴムパッキンの劣化などが原因として考えられます。
メーカーの取り扱い説明書を見ながら、ひとつずつ確認していくようにしましょう。元栓が開きすぎている場合も水漏れすることがあるので、最初に元栓の調節を試してみてください。元栓を調節するだけでウォシュレットの水漏れは改善することがあります。
また、ノズルからの水漏れを確認したのなら、型番を確認して交換するだけで改善できるでしょう。
ウォシュレット本体の故障の場合は、メーカーに修理の依頼をする必要があります。
それでも自分で修理できるかどうか、まず一通り水漏れの原因を探ってみるようにしましょう。
7. 床材の交換・修理をする
ナットや便器本体から水漏れしていないにも関わらず、床が濡れている、湿っているという症状がある場合は、床下の配管が原因かもしれません。また、便器と床面の接触部分に問題が起きて、少しずつ水が染み出ている可能性もあります。
床下の配管は素人が調べるのは難しいので、業者に依頼して床材をはがして確認してもらうようにしましょう。ただ、接触部分の水漏れなら、便器内の水に色を付けて流すことで確認することが可能です。
色付き水が床を濡らしはじめたら接触部分の問題だと簡単にわかります。その場合も床部分をはがしての修理になるため、業者に依頼して対応してもらうほうが確実です。
床面の水漏れはカビや腐食の原因になるので、早めに対処することをおすすめします。
8. 密結パッキンを交換する
密結パッキンを交換する際は、最初に給水管を取り外します。給水管はタンクと止水栓につながっているため、それぞれをつなぐナットをモンキーレンチで緩めて指で外しましょう。
給水管を取り外したら、トイレタンクと便器をつなぐネジを緩めます。ネジはタンクの底にあるため、マイナスドライバーで外すと良いでしょう。
ネジが緩み便器からトイレタンクが外れたら、タンクの底の部分にある密結パッキンを外します。密結パッキンは劣化が進んでいると張り付いてしまっているためマイナスドライバーを差し込んで剥がし、新しい密結パッキンに取り替えましょう。
まとめ:【広島市】「トイレの床に水漏れ」 8つの原因調査と修理方法を解説
トイレの水漏れの原因と対処法がわかっていると、突然不具合があった場合に自分で修理や応急処置ができます。しかし、トイレの水漏れのなかには素人では対処が難しいものがあるのも事実です。
また、無理に自分で対処して悪化させてしまうこともあるでしょう。そんな場合は、プロに依頼するという判断も必要になります。
迅速に、確実にトイレの水漏れに対応したいのなら、何かあったときのために専門業者の連絡先がいつでもわかるようにしておくことも1つの対策です。
「自分で修理ができる場合」と「自分で修理ができない場合」を見極めましょう!
DIYに慣れてない方が修理しようとすると、かえって悪化してしまう恐れがあります、症状が悪くなる前にできるだけ早く、水まわりの専門業者に【無料】の電話相談しましょう!
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