今回のお問い合わせは一体型便器の水漏れです、ウォシュレット・温水洗浄便座の故障とタンク内部の経年劣化です。ウォシュレット・温水洗浄便座とタンクが一体なので取替えになりました。価格がセット便器とあまり変わらないようです、部品扱いなので安くなりません、便器取替えと変わらないのでタンクレス便器にトイレリフォームしました。そこでタンク一体型便器のメリット・デメリットを解説します。
広島市東区|「トイレの水漏れ」「ウォシュレットの水漏れ・故障」
【便器の取替え・トイレリフォーム】TOTO GG タンクレス便器
一体型トイレとは?オシャレで比較的リーズナブルなトイレ
一体型トイレは便座と便器・タンクが一体になったトイレのことです。凹凸や入り組んだ部分が少なく掃除がしやすいこと、一体感がありスッキリした見た目であることなどが人気のポイントで、タンクは手洗いの有無を選べます。
またタンクに水を溜めて洗浄するため、水圧が低い場所でも設置できます。組み合わせトイレよりも価格帯は高めですが、その分オシャレなデザインの商品が多いのが特徴です。またタンクレストイレと比べると比較的リーズナブルな商品が多いのも一体型トイレです。
一体型トイレと組み合わせトイレ、タンクレストイレの違い
トイレには大きく「一体型トイレ」「組み合わせトイレ」「タンクレストイレ」があります。
一体型トイレと組み合わせトイレの違い
一体型トイレが便座と便器が一体型になっている一方、組み合わせトイレは好きな「便座」と「便器・タンク」を自由に組み合わせられます。そのため、組み合わせトイレでは便器とタンクは今使っているものをそのままに、便座だけ最新のものに買い替えるといったことが可能です。
たとえば一体型トイレは便座が故障した際、便器やタンクごと交換しなければならないことがあります。その点、組み合わせトイレは便座の買い替えだけで済むため、費用を抑えられるメリットがあります。
一体型トイレとタンクレストイレの違いは、トイレの水を貯めるタンクの有無です。
タンクレストイレは、その名の通りトイレの水を貯めるタンクが無いトイレの事で、スタイリッシュなデザインのものが多く、タンクがない分だけ高さもありませんので、トイレ空間がスッキリ(広く)見えます。パーツが少ないため掃除がしやすく節水性にも優れていますが、一体型や組み合わせと比べると価格は高めです。
タンクレストイレは水道管からの水で直接洗浄するため、使うたびに水を溜める必要が無く、連続して水を流せるのも特徴です。
ただし、水圧が低い場所では設置できないことがあります。
一体型にして後悔するケース
オシャレで比較的リーズナブルな一体型トイレですが、いざ使ってみたところ後悔したという声も聞かれます。
たとえば次のようなケースです。
便座が修理できず、丸ごと買い換えざるを得なかった
メーカーは製品の製造が打ち切られてから一定期間、補修用の部品を保有する決まりになっています。温水洗浄便座でいえばTOTO・パナソニックが6年、LIXILは12年です。
保有期間内であれば修理が利くため、便座が故障しても便座あるいは機能部(便座とタンクの部分)だけを交換することが可能です。
しかし保有期間が過ぎてから便座が故障した場合、部品がないため修理交換ができません。一体型トイレは便器もタンクも一体ですから、丸ごと買い換えなければならないケースがあります。
ウォシュレット便座だけの交換ができない
組み合わせトイレと異なり、ウォシュレット便座だけ買い替えることができません。設置した後に自分が欲しい機能を搭載したウォシュレット便座が発売されても、便座のみの交換はできないのです。そのため一体型トイレを選ぶときは、ウォシュレット便座の機能をしっかり確認しておくことが大切です。
ふちなしは掃除をするには便利だが尿はねが起こりやすいことに気づいた
主要メーカーの多くは、一体型トイレに便器のふちをなくした「フチなし」「フチレス」を採用しています。「汚れが溜まりにくく掃除がしやすい」といった特徴がありますが、一方でふちがないことにより尿が外に跳ねやすくなることがあります。ふちの巻き返しの角度はメーカーで異なりますが、従来の便器よりも角度がないため同様の事象が起こる可能性があります。ふちなしトイレのデメリットに対する対応・改善策など、以下の記事で詳しく解説しています。
一体型トイレのメリット。掃除のし易さや見た目などスッキリデザイン
トイレ空間がスタイリッシュになる
従来の組み合わせトイレと比べてオシャレなデザインのものが多く、パーツが一体になっているためスッキリ見えます。組み合わせトイレから一体型トイレに交換した場合、トイレ空間が今までよりもスタイリッシュになるでしょう。
隙間や凹凸が少なく掃除がしやすい
組み合わせトイレと比べて各パーツのつなぎ目や凹凸、隙間などが少ないため、掃除が行き届きやすいのもメリットです。ふちをなくした便器が多いので、巻き返し部分に汚れが溜まりにくいことも挙げられます。
タンクは手洗いの有無が選べる
手洗いなしにした場合、その分タンクを低くできますのでトイレ空間をより広く、スッキリ見せられます。一方、トイレが狭く手洗い場を設置する余裕がなければ、手洗いありといったように選び分けることができます。
タンクに水を溜めるので水圧の影響を受けない
タンクレストイレは水道管の水を直接洗浄に使用しますが、一体型トイレはタンクに溜めた水を使うため、一般のタンク式 便器と同じ水圧条件で設置できます。
一体型トイレのデメリット。長年使用した際の故障が不安
便座が故障したら丸ごと買い換えなければならないことがある
ウォシュレット便座が故障した場合でも、部品があれば便座のみの修理、または機能部の交換で済む可能性があります。しかしメーカーの部品保有期間を過ぎていたり、完全に故障したりしたときは、ウォシュレット便座と便器・タンクを丸ごと買い換えなければならないことがあります。
特に便器は、ひび割れなどを起こさない限り100年使えるともいわれていますので、便座の故障で丸ごと買い換えると考えた場合は大きな出費になるかもしれません。
組み合わせトイレと比べて価格が高い
一体型トイレには多くのメリットがありますが、その分一般的な組み合わせトイレと比べると価格が高いというデメリットがあります。トイレにお金をかけたくないという場合は選択肢から外れるかもしれません。
タンクに水を溜めるので連続使用には向いていない
タンクに溜めた水で便器を洗浄します。連続使用した場合、水量が不足して十分に洗浄できません。大人数でお住まいのご家庭は、朝のトイレラッシュ時に困ることがあるかもしれません。
一体型トイレへの交換工事費
トイレ本体と交換工事の合計費用の相場は10〜23万円
- TOTO「ウォシュレット一体型便器 ZJ1/ZR1:107,800円(工事費・税込)〜
- LIXIL「アメージュZA」:157,700円(工事費・税込)〜
- TOTO「GGシリーズ」:160,800円(工事費・税込)〜 など
上記は一例であり、またメーカーや型番、業者によって料金が異なるため目安ですが、既存のトイレを一体型トイレに交換する費用は10〜23万円程度が相場です。
一体型トイレを購入する際は「工事費」「処分費」が含まれているもチェック
- 一体型トイレ本体価格
- 設置費
- 既存のトイレの取り外し・処分費
- 水道管の延伸や移設・新設
- コンセントの増設・新設 など
一体型トイレに交換する際、このようにさまざまな費用が発生する場合があります。設置場所の環境により、水道管を延伸したり移設・新設したり、温水洗浄便座を使用するためのコンセントを増設・新設したりする工事が必要になることもあります。
特に10万円以下などの安い一体型トイレだったときは、設置工事費や既存のトイレの取り外し・処分費が価格に含まれているかどうか、必ずチェックしておきましょう。
一体型トイレの修理費用。便座だけ交換できる?
一体型トイレはすべて、便座のみの交換ができないというわけではありません。メーカーにもよりますが、たとえば次のようなケースは交換が可能です。
TOTOの一体型トイレ(ウォシュレット)の修理費用の例
- 訪問・点検のみ:6,720円〜
- ノズルが出ない、勝手に戻る等:18,000円〜
- 洗浄水が熱い、冷たい、調整不可:17,000円〜
- 運転ランプは点灯するも作動しない:14,000円〜
- 運転ランプが点灯せず作動もしない:17,000円〜
- ウォシュレットから水が漏れる:20,000円〜
- 便座が冷たい、温度調節できない:20,000円〜
- 便座の破損:21,000円〜
- 便ふたの破損:11,000円〜 など
一体型トイレで故障や修理が必要になるパーツといえば多くが便座です。TOTOのウォシュレットの修理費用の例を挙げるとこのようになります(※1)。ただし上記は目安です。実際に点検や故障診断をしなければ正確な費用がわかりませんので、まずは訪問点検を依頼しましょう。
一体型トイレの寿命
陶器製の便器はひび割れなどが起こらない限り使い続けられる
便器は陶器製(※1)のため、ひび割れや破損などが起こらない限り100年など長い間使い続けることができます。逆にいえば、ひび割れが生じた場合は水漏れなどのトラブルが想定されますので、寿命と判断して早めに交換することをおすすめします。
なお、メーカーが推奨している「メンテナンススケジュール」も参考になります。たとえばTOTOのウォシュレット一体形便器 (タンク式)「GG/GG-800」などは、10〜20年で「
便器・ウォシュレット本体一式の交換」を検討するよう推奨しています(※2)。
※1:一部、パナソニック製のトイレでは陶器ではなく有機ガラス系素材を採用しています。
※2:トイレのメンテナンススケジュール _ TOTO株式会社
タンク内のパーツやパイプ、パッキンなどは10〜20年程度が目安
タンク内にはボールタップやフロートバルブ、オーバーフロー管などさまざまなパーツが組み込まれています。これら各パーツの寿命は10年程度、配管やパッキンなどは20年程度が寿命の目安とされています。10年未満でも、タンクからの水漏れが止まらないといったトラブルが発生した場合、部品の交換が必要なケースもあります。
ウォシュレットや温水洗浄便座は7〜10年が目安
ウォシュレットや温水洗浄便座は7〜10年ほどが寿命の目安です。メーカーの部品保有期間が終了している場合も、修理できないため実質的に寿命といえるでしょう。
また上述したTOTOのメンテナンススケジュールを例に挙げると「GG/GG-800」などの場合、5〜10年でウォシュレット本体(タンクを含む機能部)の交換を検討するよう推奨しています。
まとめ:【広島市東区】「トイレの水漏れ」「ウォシュレットの水漏れ・故障」
掃除がしやすく節水性にも優れた一体型トイレは、ウォシュレットや温水洗浄便座の先進的な機能に加えて「スタイリッシュなトイレ空間にしたい」「オシャレなトイレがほしい」など、こだわりがある方におすすめです。
一方で費用を重視したい方にとっては、一体型トイレよりも組み合わせトイレ(分離型)のほうが適しているでしょう。組み合わせトイレ(分離型)のメリット・デメリットやおすすめ商品については、ぜひこの記事をご覧ください。
「自分で修理ができる場合」と「自分で修理ができない場合」を見極めましょう!
DIYに慣れてない方が修理しようとすると、かえって悪化してしまう恐れがあります、症状が悪くなる前にできるだけ早く、水まわりの専門業者に【無料】の電話相談しましょう!
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